【名車記】スパイダー・ザガート

スパイダー・ザガート

 

La vettura venne presentata al Salone di Torino del 1984.

La vettura venne presentata al Salone di Torino del 1984.

La vettura venne presentata al Salone di Torino del 1984.

 

爆発的な人気となったビトゥルボですが、その後、次々とリリースされたバリエーションの中でも1987年に日本市場へ導入されたスパイダーモデルは1995年まで販売されたヒット作となりました。クーペ系のホイールベースを短縮してオープン化したボディが用いられ、ソフトトップ廻りの懸架の作業がザガートへ委託されました。その為、1989年より“スパイダー・ザガート”と称されるようになりました。ビトゥルボ開発当初よりスパイダーモデルのラインナップ入りは想定されており、そのプロトタイプではクーペ系と同様のホイールベースが検討されました。ここでは、その貴重な写真をご覧いただきましょう。

 

 

 

コンパクトなボディとスタイリッシュなルーフ廻りも相まって、ユーズドカー・マーケットでもこのスパイダーは引っ張りだこです。数量的には2.8Lモデルが圧倒的に多いですが、数少ないキャブレター仕様は、もはやコレクターズアイテムです。購入時には、新車販売より年月が経過しているため、コンディションの見極めが重要でしょう。内装を中心に欠品パーツが多く、スペアパーツ自体の価格も高いので、状態のよいものを入手しないと大ごとになります。ソフトトップはサードパーディー製が入手可能ですが、トノカバーは中々、入手が難しくなってきています。

 

La vettura venne presentata al Salone di Torino del 1984.

 

それでは、ここで発売以降のモデル変遷を追ってみましょう。

 

完璧に調整された状態においては素晴らしいパフォーマンスを発揮した2.5Lキャブレターモデルですが、調整にもコツが必要であり、冷間時の指導性や夏季における燃料のパーコレーションなど実用性に難がありました。そこで、既に世の中では少数派となっていたキャブレターに変わって、ようやく1988年よりウェーバー・マレリによるインジェクションが2.5Lに適用されました。これにより実用性は大幅に向上し、合わせてオートエアコンも設定されました。

 

1989年より順次、2.5Lインジェクションモデルが、2.8Lモデルへと切り替わり、モデル名より“ビトウルボ”が消えました。ボディパネルも変更され、フロントとリアの処理がより現代風に丸みを帯びた形状となったのです。4速オートマチックトランスミッションの採用、サスペンション、ステアリング、デフ、ブレーキなど大幅にアップデートされ完成度は高まりました。インテリアもウッドパーツが追加されより豪華なものとなっています。

 

1991年よりフォグライト内臓型のフロントバンパーとリアはエグゾースト・アウトレットを包み込む形の新スタイルバンパーが適用され、サイドスカートも装着されました。

 

1992年には進化してきたビトゥルボもデヴューから10年余りを迎え、最後の改良が行われました。最後期モデルとしてプロジェクターヘッドライトとシャマルに採用されたフロント・ウィンドスクリーン下部のスポイラーが採用され、フロント周りのイメージは大きく変わりました。クーペ仕様の222.4Vは24バルブエンジンもラインナップされましたが、スパイダーモデルの日本仕様には適用されませんでした。ちなみにこの時期よりボディ艤装はザガートの手を離れ、トリノのボディ工場が一括してホワイトボディから製造することになり、ボディからザガート・ロゴは消えています。

 

 

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