マセラティ3500GT

マセラティ・ロードカーの名を世界に轟かせた大ヒットモデル マセラティ3500GT

Vettura presentata nel marzo del 1957 al Salone dell’Automobile di Ginevra.
Carrozzeria Touring

Vettura presentata nel marzo del 1957 al Salone dell’Automobile di Ginevra.
Carrozzeria Touring

Vettura presentata nel marzo del 1957 al Salone dell’Automobile di Ginevra.
Carrozzeria Touring

 

1957年にワークスチームを解散させ、背水の陣で高級ロードカー市場へ望んだマセラティ。その第一弾を飾るのが、先だって目黒ショールームに特別展示された3500GTです。F1で世界を制覇したマセラティ250F直系の直6DOHC 3500ccのパワフルなエンジンと、4人乗りも可能な実用性も重視したビッグサイズのボディは当時、急速に拡大していた北米マーケットを視野に入れたものでもありました。

当時はフェラーリも250シリーズをラインアップし、同様なカテゴリーで人気を高めていました。
ところがこのフェラーリとマセラティのロードカーに関する考え方はかなり異なってもいたのです。
エンツォ・フェラーリは、ロードカーのビジネスを、レースの糧と割り切ったのに対し、当時のマセラティをマネージメントしたオルシ・ファミリーはグラントゥーリズモと名乗ることのできる、格式あるロードカー作りを企業理念として追求しました。動力性能、スタイル、実用性において最高のイタリアンGTを目指したのです。

Linea di montaggio della 3500 GT.

グラントゥーリズモとは、本来の意味では、2+2以上の居住スペースを持ち、充分なラゲッジスペースを持つロードカーであることが基本条件と考えられます。そして、国と国にまたがるヨーロッパの高速道路や、北米の整備されたハイウェイ網の完備がさらにグラントゥーリズモの需要を喚起しました。

3500GTはツインプラグ・イグニッションを採用し、初期は3ウェーバーキャブでしたが、後にGTIへとアップデートされ、ルーカス製メカニカルインジェクションが採用されました。このエンジンはたいへん丈夫で、かつ、パワフルでもありました。
ボディはプロトタイプを含め、イタリアの主要カロッツェリア全てが競作しましたが、生産モデルとなったのはカロッツェリア・トゥーリング製で、スパイダーモデルはヴィニヤーレが製造を受け持ちました。いずれにしてもこのハイエンド・グラントゥーリズモは大成功を収め、2000台あまりが生産されました。ちなみに日本に始めて輸入されたのもこの3500GTでした。

この3500GTこそが現在のマセラティのグラントゥーリズモへとつながる、直系の祖先と言えるかもしれません。3500GTの生誕から50年を経た2007年に現行のグラントゥーリズモが発表され、この2017年にその最新進化形である2018イヤーモデルが誕生されたのです。この最新モデルも1957年当時と同じ建物の中で作られているという誇らしい伝統を
マセラティは大切にしている点もお忘れなく。

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