◆3200GT登場◆
そこではギブリⅡとクアトロポルテⅣに多くの改良が加えられ生産が続きました。双方にはフェラーリのサプライヤーから供給されたパーツが大幅に採用され、この2モデルの完成度も高まりました。

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シャマルでは325psを発揮していたV8ツインターボエンジンはターボ系を中心にチューニングが施され370psまで向上しました。レスポンスのよい電子制御スロットルペダル、アクセル・バイ・ワイヤーの導入とローギヤードなM/Tの組み合わせはかなり荒々しいテイストを残していました。このピーキーな最初期モデルはコレクターズ・アイテムとしてマーケットでは特に高人気です。マセラティの当時としてのアイデンティティであった自社製のビトゥルボ(=ツインターボ)エンジンはこの3200GTが最後となりました。さらに言えば、マセラティが自前で開発と製造をモデナ本社内で行った最後のエンジンでもあり、マセラティ史に残る一台です。
インテリアはフィアットグループ内におけるデザイン開発を担当していたエンリコ・フミアが担当し、その後もマセラティのアイデンティティの一つとなった、左右対称のスタイルとセンターのV字型の切れ込みのモチーフを完成させました。リアシートも荷物置場ではなく大人が長距離ドライブにも耐えうるサイズとクオリティが特徴です。
そして、“Officine Alfieri Maseratiパーソナリゼーションプログラム” というレザーやステッチの色などを自由にセレクトできるオーダーメイド・システムが1999年よりこの3200GTで初めて導入されました。

このジウジアーロによるスタイリング・コンセプトはクーペ、スパイダー、そしてグランスポーツと受け継がれ、多くのマセラティ・ファンに愛されることになります。 
